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Kulen Mountain – 29.12.2009
それはいつもの子供たちとの何気ない会話から始まりました。ここ数ヶ月というもの精力的にアジア各国を旅してきた僕は、そのときの話などを子供たちに聞かせながら「みんなはどこに行ってみたい?」と訪ねました。ここChres Village School and Orphanageには世界各国からのツーリストやボランティアが集まります。その人々からたくさんの国の話を聞いている子供たちは、当然「外国のどこかに行ってみたい」という夢を僕に語るものだろうと思っていました。
ところが孤児の一人ヴィセスが口にしたのは「クレン山に行ってみたい!僕たちは誰もまだそこには行った事がないんだ・・・」という夢でした。 クレン山がどこにあるのか知らなかった僕はすぐそばにいたフィフォンに「クレン山って何?遠いのそれ?」と訪ねました。するとフィフォンは「クレン山はここからバスで1時間半くらいのところにある大きな滝がある場所で、涅槃仏もある有名な観光地だよ」と教えてくれました。もし外国に行きたいなんて言われてもすぐに叶えてあげることは出来ないけれど、バスでたった1時間半走ったところにある場所に行きたいのが彼らの「夢」なんだとすれば、僕にだって叶えてあげることができる。クリスマスを彼らと一緒に過ごすことが出来なかったから、ちょっと僕もサンタクロースにでもなってみるかと思い、彼らを全員クレン山に招待することを決意しました。
今回僕のカンボジアでの滞在日数が少なかったこともあり、急遽フィフォン、そしていつも僕をここまで連れてきてくれるトゥクトゥクドライバーで今やChres Village School and Orphanageの頼れる兄貴分的存在のダラがあちこちに電話をかけて、25人乗りのマイクロバスを2台チャーターしてくれました。僕が突然遠足に行こうと言い出したのが12月27日、見事この2人は遠足を“たった2日後の”12月29日に決定してくれました!
当日の朝8時にChres Village School and Orphanageに到着した僕を待っていたのは、いつもよりかなりのおしゃれをした 子供たちと2台のマイクロバス、そしてボランティアの先生たち。総勢60名での遠足のスタートです。日ごろバスなどの乗り物に乗りなれていない子供たちは、酔い止めの薬とビニール袋を手に持って準備万端です♪途中気分が悪くなってしまった子供もいたけれど、現地に到着するや否や一体さっきまで誰が車酔いで体調が悪かったのか全く見分けがつかなくなりました。まずはみんなで涅槃仏へのお祈りを済ませて、早速滝のある場所に向かいます。子供たちはおしゃれをしていることを全く気にする様子もなく、次々に水へと入っていってあっという間にみんなびしょびしょ・・・日ごろからいつも笑顔の子供たちですが、この日の笑顔はまさに一級品です。
最初みんなが遊んでいた場所のもうひとつ下に大きな滝があるらしく、そちらに移動することになりました。そこには大きな滝つぼがあり、たくさんの人が泳いでいて素晴らしい景色が広がっていました。すぐさま子供たちは飛び込んで泳ぎ始めます。実は僕もさっきの小さな滝で足を取られて転んでしまい、すでにズボンが濡れてしまっていたし、あまりにも子供たちが気持ち良さそうにしているので一緒に泳ぐことにしました。すでに英語の先生タリアはずぶ濡れになりながら気持ち良さそうに泳いでいます。
「みんなで来て良かった」と心の底から思いました。僕もまだ来たことのない場所でしたし、そこに数人で観光に来るより子供たちと大勢で来たほうが楽しいに決まっています。今日もまた子供たちにクリスマスプレゼントをしたつもりが、子供たちに“極上の幸福感”というプレゼントを貰うことになってしまいました♪
いつもありがとう!Chres Village School and Orphanageの子供たち
また今年も一緒に遊んでね!
北浦健伍
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